登記簿の翻訳とスーツケース

登記簿の翻訳に係るお役立ち情報をお伝えしています。

登記簿謄本 アンダーラインの意味

time 2025/09/30

登記簿謄本(履歴事項全部証明)で見かけるのが、アンダーラインが引かれている箇所。

案外、このアンダーラインの重要度が注目されることはありませんが、これはなんとなく引かれているのではなく、とても重要な意味があるんです。

これは、「抹消されたもの」であることを表しています。

つまり、「そうではなくなった」「過去のものになった」ために削除されたものということになります。

 
よくあるのが社名を変更した時や、役員が変わった時です。

変更後の社名や役員名(と住所)が下に書かれていて、変更前の箇所にはかならずアンダーラインが引かれます。

 
登記簿の下部(整理番号のとなり)には、

*下線のあるものは抹消事項であることを示す。

英語で書けば

*Underlined sections indicate deleted matters.

と、きちんと書かれています。

この記事の著者

ニシヤマ "登記簿マスター" カツユキ

翻訳専門タイナーズの代表者。2006年に原稿作成会社を立ち上げ、その後、翻訳業務を開始する。自身は言語学を応用した研究領域の大学院既卒者(修士)。表現のニュアンスを大切にしている。