2025/10/17
登記簿謄本の英訳を必要とされている会社の方で、おそらく一番初めに疑問に思うのが、
履歴事項全部証明書って登記簿のことなの?
だと思います。
以下に、この疑問に対する明確な説明をお伝えします。
結論:
履歴事項全部証明書=登記簿謄本
とお思いいただいて差し支えありません。
より正確に言えば、現在の制度においては「登記簿謄本」という呼び方は正式名称ではなく、法務局では「履歴事項全部証明書」がそれに相当する文書として扱われています。
登記簿とは? 登記簿謄本とは?
登記簿は、会社や不動産などの法的な情報を記録・公開するための帳簿のことです。会社の場合は以下のような情報が記載されます:
商号(会社名)
本店所在地
目的(事業内容)
資本金
役員(取締役など)
設立日
登記の変更履歴 など
かつては登記簿の「写し」のことを「謄本(とうほん)」と呼んでいました。「謄本」は全部の写し、「抄本(しょうほん)」は一部の写しです。
現在では紙の「簿冊」を使わず、コンピューター化された登記情報が法務局により管理されているため、「謄本」「抄本」という用語はあまり使われず、証明書という形で交付されます。
履歴事項全部証明書とは?
これは、会社の登記簿に記載されているすべての履歴(現在と過去の変更記録)を含む証明書です。
つまり、
履歴事項全部証明書 = コンピューター化されているデータをプリントアウトした「登記簿謄本」
です。
ビジネス周りの日常では、あまり、履歴事項全部証明書とは呼ばずに、登記簿(謄本は付けない)と呼ぶのが一般的かなと思います。
で、登記簿にも会社の登記簿もあれば土地建物の登記簿もありますが、なんとなく、ひっくるめて登記簿と呼んでいるように思います。
いずれにしても、履歴事項全部証明書はプリントアウトされた登記簿とお思いいただくと間違いありません。